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いわゆる「ブラック」の正体は? 審査に影響する全種類を徹底解説

   

 

 

■ ブラックは1種類ではありません

借金やクレジットカードの審査について調べていると「ブラック」という言葉をよく目にしますが、「ブラック」とは、一般的にクレジットカードやローンの審査において不利になる状態にあることを意味します。

そして「ブラックになるともう何もできなくなるのではないか?」あるいは「自分はブラックではないはずなのに、審査に落ちるのはなぜなんだ?」といった不安・心配・そして疑問を感じている人も決して少なくはないはずです。

そもそも、金融機関の審査は、一つの基準で「ブラックかそうでないか」を決せられているわけではありません。

延滞の履歴、任意整理の有無、短期間の申込状況、さらには金融機関ごとの社内情報や属性評価など、複数の見えない審査要素があって、その評価の組み合わせを行って、金融機関が予定する「信用力」の有無が判断されるのです。

だから、決して単純ではありません。単純ではないからこそ、人によっては結果に納得がいかないケースも出てくるのです。

この記事では「ブラックは決して1種類ではない」という前提に立ち「見えにくいブラックの正体」を体系的に6つのブラックに分類して、審査にどのような影響を及ぼしていくのかを図解・図表も交えてわかりやすく解説していきます。
 

● 6種類のブラックについて

(1) 信用情報ブラック (社会的ブラック/事故情報あり)

下記の①〜④は、いずれも発生すると「事故情報(異動)」として信用情報に登録される結果を示しています。

① 長期延滞(61日以上または3ヶ月以上)
② 債務整理(任意整理・個人再生・自己破産)
③ 代位弁済(保証会社が返済を肩代わり)
④ 強制解約(金融機関が契約を維持できないと判断)

これらが登録されると、クレジットカードやローンの審査は非常に通りにくくなり、新規の借入や分割払いが難しくなります(目安は5〜10年)。

ただし、これは「信用を使った取引ができない」という意味であり、日常生活そのものが制限されるわけではありません。現金払いやデビットカードを使えば、通常どおり生活できます。
 

(2) 延滞履歴ブラック (軽度.蓄積型)

長期延滞ではなく短期 (1~29日)or中期 (30~60日)の延滞で、長期延滞のように事故情報(社会的ブラック)にはなりませんが、信用情報にキズがつきます。

① 短期延滞(1〜29日)
⇒ 社会的ブラックではなく、但し「軽度の遅れ」として記録されて審査への影響は限定的。
② 中期延滞(30〜60日)
社会的ブラックではないが、審査は①に比べて厳しくなり、審査に確実に影響する。繰り返すと危険。

短期・中期の延滞は、すぐに事故情報(異動)になるわけではないけれど、支払状況として信用情報に記録されます。1回だけであれば大きな問題にならないことが多いものの、回数が増えると「支払管理に不安がある」と判断され、審査通過率の低下、利用限度額低下につながります。他のマイナス要素と重なると一気に悪化する恐れがあり、審査上は事故情報に近い扱いになることもあります。
 

(3) 債務整理ブラック (任意整理、自己破産など条件変更型)

(1)の②「債務整理」と、ここで説明する「債務整理ブラック」は本質的には同じものです。どちらも、債務整理を行うことで契約条件が変更され、その結果として事故情報(異動)が登録される社会的ブラックという点は共通しています。

ただし、この記事では理解しやすいように、下記に示すように視点を変えて説明しています。本質的には同じです。

(1)では、事故情報という「結果」で一括り。
(3)では、延滞の前後に関係なく債務整理(任意整理・個人再生・自己破産)を「原因」としている点を強調。

 
~図解~
● 信用情報ブラック(異動)
  ├ 延滞
  ├ 債務整理 ←③の中身
  │ ├ 任意整理
  │ ├ 個人再生
  │ └ 自己破産
  ├ 代位弁済
  └ 強制解約
● 債務整理ブラック(原因強調)
  ├ 任意整理
  ├ 個人再生
  └ 自己破産
 
当初契約した契約条件を契約通り返済することができなくなったという「条件変更した」ということで事故情報(異動)がつきます。延滞とは異なり「延滞していなくても債務整理手続に入ればブラックになる」という特徴があります。
債務整理は「当初の契約どおりに返済できなくなったため、返済条件を変更する手続き」です。債務整理は延滞の前後に関係なく、手続きに入った時点で事故情報(異動)が登録されます。
※債務整理をした⇒契約条件が変わった⇒異動がつく
 

(4) 申込ブラック (短期集中多重申込)

申込ブラックとは「短期間にクレジットやローンの申込をしすぎて、審査に通りにくくなる状態」のことです。

クレジットカードやローンに申し込むとその事実は信用情報に記録されます。そして短期間に申込が集中する(1ヶ月に3回以上)ということは、資金繰りが苦しい状況に在ると想像でき、また審査に落ちてはすぐに他社に申し込むのは、他社では審査が通っていないという事実が想像できるので、もし、ここで審査を通して貸しても回収できない恐れがあると判断して申込ブラックになりやすいです。

申込の履歴は信用情報に約6ヶ月残るため、その間は申込審査に不利になる可能性がありますが、約6か月間を再度の申込をせずに経過すれば、自然に申込ブラック状態が解消されます。したがって、申込ブラックは一時的なブラックであって、事故情報がつくような社会的ブラックではありません
 

(5) 社内ブラック (内部ブラック)

社内ブラックとは、信用情報機関には登録されないものの、当該金融機関の内部だけで返済能力に不安があると不利に判断される状態のことです。

① 社内ブラックの特徴
信用情報機関には登録されないので、事故情報(異動)はつきません。当該金融機関の社内だけで要注意人物として扱われます。したがって、他社はその情報を知ることはできません。

② 社内ブラックとして処理される代表例 (事故情報を登録されたケースを除く)
リスケ(返済条件の見直し)は、社内ブラックの典型例の一つです。延滞前に行った場合でも「契約どおりの返済が難しくなった」という情報は金融機関の内部に記録されるため、その会社の審査では不利に働くことがあります。
  ・延滞前のリスケ
  ・延滞後のリスケ (但し、延滞が61日、または3ヶ月に満たない場合)

リスケとは条件の一部変更はあるとしても当初の契約した返済金額の総額には変更はなくて、最終的には全額を自力で返済を続けます。だから、金融機関には損失はありません。したがって、リスケ相談者には信用情報に事故情報が登録されるようなことはありません。

 
③ 社内ブラックの主な効果(4つ)
その会社での審査(クレジットカードの申込・ローンの申込)は通らなくなります。仮に信用情報がキレイでも通らなくなります。
その影響は非常に長くて、信用情報ブラックでも約5~10年とされますが、社内ブラックは明確な期限がありません。半永久に続く可能性もあります。
但し、他社との関係では影響がなく、特別の事情がないかぎり信用情報は無キズです。したがって、他社の審査は通る可能性は十分あります。
その金融機関が独自持っている情報なので、本人もなかなか正体がつかめず、非常に厄介。

比較項目 信用情報ブラック 社内ブラック
意味 信用情報に異動(事故情報)が登録された状態 金融機関の内部データで審査NGと判断されている状態
原因 長期延滞、任意整理、個人再生、自己破産、代位弁済、強制解約など 過去の延滞、任意整理、強制解約、代位弁済、トラブル履歴など
影響範囲 すべての金融機関に影響(情報が共有される) その金融機関だけに影響(内部情報)
期間 約5年〜10年で削除される 明確な期限なし(長期間・半永久のことも)
見えるか 開示請求で確認できる 外からは見えない(本人も確認不可)
影響の強さ 強い(審査はほぼ通らない) 会社単位で非常に強い(特定会社ではほぼ通らない)
回復後 削除されれば審査に通る可能性あり 信用情報が回復しても通らないことがある

 

(6) 属性ブラック (信用スコアが低い)

属性ブラックとは、信用情報に事故情報がなくても、その人の属性(年収・勤務先・勤続年数・雇用形態など)によって審査に通りにくい状態のことです。

属性ブラックの発生原因の例は下記を参照。
① 年収が低い
② 年収に対して借り入れが多い
③ 勤続年数が短い(1年未満)
④ クレジットやローンの利用実績が薄い
⑤ 他社借入が多い(多重債務)
⑥ 年齢が若すぎるor高すぎる
⑦ 住所が頻繁に変わる
⑧ 自営業で年収が非常に不安定
⑨ 非正規雇用(アルバイト・パート・派遣)

属性ブラックとは、信用情報に事故情報がなくても、収入や勤務状況、借入状況などの条件によって審査に通りにくくなる状態のことです。金融機関は過去ではなく将来の返済能力に疑いを持っている状態だから、属性が弱いと審査に不利になることがあります。
 

● ブラックは6つの層で構成されていることを理解する

ブラックは6つに分類できますが、実際の審査ではそれぞれが独立して存在しているわけではありません。複数の要素が重なり合う「層」として評価されます。

つまり、審査はひとつの理由だけで決まるのではなく「信用情報・延滞履歴・申込状況・社内情報・属性(収入・勤務状況など)」といった複数の要素が重なり合って総合して判断されます。そのため、信用情報に問題がなくても、他の要素によって審査に落ちることは十分にあり得ます。

ブラックは「白か黒か」ではなく、ほとんどのケースが複数要素が重なり合っていて、重なり合いが増えていくと色が濃くなっていく“グラデーション”で決まるものなのです。

だから、延滞や任意整理によって審査に通らなくなる場合も、ひとつの原因ではなく、いくつかの要素が重なっていることがほとんどです。

だから「ブラックかどうか」だけを単純に気にするのではなく、自分がどの「総」のどの要素に問題があるのかを注意深く観察し正しく知ること大切です。

そして「いつ・どう動くか」によって結果は大きく変わります。

早く動けば影響は少なく、回復もしやすくなりますが、動くのが遅れるほど影響が広がり、回復も難しくなっていきます。

ブラックは「層」でできている
① 信用情報ブラック(異動)

最も強い|全社に影響

② 延滞履歴ブラック

積み重なると不利

③ 申込ブラック

短期的に不利(約6ヶ月)

④ 社内ブラック

特定の会社で強く影響

⑤ 属性ブラック

収入・勤務状況などの評価

※上に行くほど影響が強く、下は組み合わせで影響の度合いに効いてくる

ブラックと呼ばれる状態は一つではなく、上記のように複数の要素が重なって評価されています。特に上位の「信用情報ブラック(異動)」は、特に強い影響を持ちますが、それ以外の要素も組み合わさることで審査結果に大きく影響します。

種類 どういう状態か 代表例 審査への影響・特徴
① 信用情報ブラック 信用情報に「異動」が登録された状態 61日以上の延滞、3か月以上の延滞、任意整理、個人再生、自己破産、代位弁済、強制解約 いわゆる本来の「ブラック」。ローンやクレジットの審査はかなり厳しくなる
② 延滞履歴ブラック 事故情報まではいかないが、支払遅れの履歴が残る状態 3日遅れ、5日遅れ、数日~60日以内の延滞、うっかり入金忘れ 単発なら軽いが、回数が増えると審査で不利。実質的なマイナス評価になる
③ 債務整理ブラック 延滞していなくても、債務整理により契約条件が変更された状態 例えば、延滞前の任意整理の例で、利息カット和解、長期分割和解など 延滞事故ではなくても、債務整理そのものが事故情報として評価されることが多い
④ 申込ブラック 短期間に申込履歴が集中している状態 短期間に何社もカード申込、ローン審査への連続申込 「お金に困っているのでは」と見られやすく、一時的に審査に通りにくくなる
⑤ 社内ブラック 金融機関の内部データ上で、その会社独自にNGとされている状態 過去の延滞、任意整理、強制解約、トラブル履歴 信用情報が回復しても、その会社では通らないことがある。外から見えにくい
⑥ 属性ブラック 事故情報はなくても、属性やスコア面で評価が低い状態 年収に対して借入が多い、勤続年数が短い、他社借入が多い、クレヒスが薄い 事故情報がなくても審査落ちの原因になる。総合評価型のブラック

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