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「任意整理」すると「ETCカード」は使えるの?使えないの?どっちなの?

      2023/09/11

 

 

■ 任意整理とETCカードの関係は?

 
「任意整理」は、裁判所を介せずに、当事者間の話し合いで借金問題を解決に導く手続です。非常に利用頻度の高い債務整理手続です。

任意整理をすると、全体の返済金額が減額されますが、信用情報に事故記録として記録され(いわゆるブラックリストに載る)、新たにクレジットカード加入にしたり、新規の借入れやローンを組むことが難しくなります。その期間は基本的には完済後5年間といわれています。

そういったなかで、ETCカードの利用がどうなるかですが、そもそも、ETCカードにはクレジットカード機能が付いているモノが多くて、ETC利用時にクレジットカード会社が立替払いをして、後日に利用者が代金分を支払う仕組みになっています。その一方、クレジットカード機能を持っていないETCカードもあります。

そして、結論をいえば、クレジットカード機能が付いているモノであれば「任意整理」すると、そのETCカードは使えなくなります。一方、クレジットカード機能が付いていないモノであれば利用は続けられるということになります。
 

■ 任意整理してもETCを利用できるETCカードとは?

 
任意整理したとしても、任意整理の特質を生かしてクレジットカード機能が付いているETCカードであっても使える場合があります。

任意整理は、裁判所の介入がなく当事者間の交渉で借金問題を解決する手続なので、任意整理する対象を選ぶことができます。よって、ある特定の債権者を任意整理の対象から外すことができ、したがって、ETCカードに付いているクレジットカード会社だけを任意整理しないとすることで、任意整理後でも使えることになります。

但し、特定のクレジットカード会社だけを意図的に対象から外しても、任意整理をすれば信用情報機関に事故情報として記録されてしまうのは確かですから、いずれは対象外としたクレジットカード会社にも事故情報が発覚されます。だから、少しの間は使えるかも(?)しれませんが、遠からず使えなくなってしまいます。

だから、このやり方はあまり良いやり方ではありません。

したがって、ETCの利用を続けたいのであれば、先に触れたクレジットカード機能がないETCカードを作ることが必要です。それは次の2つです。

(1) ETCパーソナルカード
(2) 法人ETCカード/ETCコーポレートカード

 

(1) ETCパーソナルカード

ETCパーソナルカードとは、有料道路での通行料を支払う場合だけに利用されるETCカードです。 その通行料は1か月単位で利用者の金融口座から引き落とされます。

クレジットカード機能をもっていないため、申込時にあらかじめ保証金を預託してもらうのが条件となっています。この保証金はあくまで預けとどめ置いておく預託金であり、不払いなどあった場合の担保としての機能を持っているので、毎月の利用料がそこから引かれるわけではありません。

   ETCパーソナルカードの詳しいことはこちらを参照してください。
 

(2) 法人ETCカード/ETCコーポレートカード

ETC法人カードとは、高速情報協同組合やETC協同組合といった独自の「組合」が事業者向けに発行しているETC専用カードです。法人だけでなく、個人事業主も利用できます。このカードもクレジットカー機能がないETC専用のカードです。

   ETC法人カードの詳しいことは
   ETC協同組合を参照してください。
   高速情報協同組合を参照してください。
 
 
ETCコーポレートカードとは、NEXCO東日本・中日本・西日本が共同で発行していて、大口・多頻度でETCを利用する法人・個人事業主を対象としたETC専用カードです。ですから、このカードにも、クレジット機能は付いていません。

   ETCコーポレートカードの詳しいことは
   NEXCO東日本・中日本・西日本を参照してください。
 

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