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ブラックリストって何ですか? ~個人信用情報機関とは?事故情報が消えるまでの期間は?~

      2021/04/13

 

 
よく「ブラックリスト」っていわれますが、そういった名前のリストが実際にあるというわけではありません。世間的によくいわれている通称です。
 

■ ブラックリストって何?

 
では、「ブラックリスト」とは具体的に、どういうものかというと、民間の個人信用情報機関が「任意整理、個人再生、自己破産、特定調停」といった「債務整理」をした事実や返済の滞納などの個人の経済的取引に関するマイナスの信用情報(これらを事故情報と呼びます)を収集してまとめたデータベースのことをいいます。

そういった「事故情報」がそのデーターベースに登録されることを、俗に「ブラックリストに載る」と呼んでいます。

ただ、あくまで、民間の機関のデーターベースであって、国や自治体などの公的な機関に事故情報が登録されるわけではありません。

ブラックリストの「情報」は、債務者の返済能力に関する情報であり、貸金業をはじめとする金融業者がその情報を共有することによって、返済が難しい人に対してお金を貸してしまって、貸し倒れを防ぐためにあります。

だから、ブラックリストに載ってしまうと、
5~10年間程度お金を借りることができなくなってしまいます。

①銀行、消費者金融等の金融業者から借り入れができなくなります。
②あたらしいカード会社で新規クレジットカードをつくれなくなります。
③クレジット決済もできなくなります。
④ローンで商品を購入できなくなります。
⑤ETCカードがつくれなくなる。
⑥スマホの分割払いができなくなる。
⑦借金の保証人になれない(子供の奨学金の保証人になれない)
などなど

もっとも、ブラックリストとは先に述べたように、あくまで金融業者間の貸し倒れを防止情報なので、仮にブラックリストにのったとしても、家族に知られることはありません。
 

 

■ 民間の個人信用情報機関とは?

 
さて、民間の個人信用情報機関とは、加盟する会員会社(消費者金融、クレジットカード会社、銀行、保証会社などの金融業者)から提供された各社の顧客の与信情報が登録されている機関です。

それらの情報を各金融機関、貸金業者が管理・共有し利用することで、顧客(金融サービスの利用者)と会員会社の健全な信用取引をサポートしていきます。

「金融サービスを利用する」とは、顧客がローン(カードローン・キャッシング、おまとめローン、住宅ローン、自動車ローンなど)を組むこと、クレジットカードを作ること、および利用することであり、その際には各金融機関、貸金業者は登録されている顧客の経済的信用情報を利用して顧客が希望する金融サービスができるかできないかの審査をします。

だから、先に述べたように、いわゆるブラックリストに登録されてしまうと、日常生活に不便さを感じることが多くなります。

個人信用情報機関には下記の3つの機関があります。

●日本信用情報機構(JICC)
⇒消費者金融系(サラ金系)の貸金業者・信販会社系・・・登録情報⇒消費者金融との取引歴など。
●シーアイシー(CIC)
⇒信販会社・クレジット系の割賦販売業者系・・・登録情報⇒クレジットカードの利用歴など。
●全国銀行個人情報信用センター(KSC)
⇒銀行・信用金庫・信用組合・農協系・・・登録情報⇒銀行や信用金庫との取引歴など。

一つだけの信用情報機関に加盟している銀行や消費者金融、信販会社、クレジットカード会社もありますが、三者の垣根は厳密に分かれているわけではなく、複数の信用情報機関に加盟している金融業者もあります。だから、銀行だからKSCだけ、消費者金融だからJICCだけに加盟しているとは限りません。

たとえば、消費者金融のアコムや信販会社のオリコは、JICCとCICとの両方に加盟をしています。三菱東京UFJ銀行や三井住友銀行はJICC、CIC、KSCのすべてに加盟をしています

とくにCICは消費者金融、銀行等にも門戸を開いていて、ちょっと古い情報ですが、2009年時点で5億件を超す信用情報を有しています。しかも、原則月1回の情報更新が会員各社に義務付けられたため、ここから得られる信用情報は精度が高いとされています。

さらに、この3つの情報機関は事故情報の一部を互いに共有したデーターベース「CRIN(クリン)」というネットワークでつながっていて、長期延滞など一部の情報に関しては情報が共有されます。また、CICとJICCの間には「FINE」という情報交流ネットワークがあります。

だから、もしどこか一つの個人信用情報機関に事故情報が登録されれば、他の2つの信用情報機関にもその事故情報が共有されてしまいます。したがって、延滞しても次は別の信用情報機関に加盟している金融業者から借りればいいと、タカをくくっていてもそうはうまくいきません。この点は注意しておきましょう。

ところで、信用情報機関に対する情報開示請求は本人しか、また本人の同意を得た第三者しか情報開示をできません。
 

 

 

■ 各信用情報機関の事故情報とは?

 
「事故情報」というのを分類してみると「長期延滞」「任意整理」「個人再生」「自己破産」「代位弁済」「強制解約」に分かれます。

「長期延滞」
だいたい3ヶ月以上の滞納になっている状態です。返済して滞納を解消すれば、とりあえず事故の状態からは脱出できます。
「任意整理・個人再生」
借金返済額の軽減や法的に一部免除など条件面での整理することを指します。
「自己破産」
借金返済額を法的に全部免除することで整理することを指します。
「代位弁済」
銀行の場合は背後には保証会社が控えていて、銀行のカードローンを滞納した場合、滞納者に代わって保証会社が銀行に返済する状態を代位弁済といってこれも事故情報となります。これにより銀行への返済は終了しますが、保証会社と滞納者との間には債務が残っています。
「強制解約」
例えば、カードローンで滞納を頻繁に繰り返したり、その他会員規約違反を著しく違反した場合は、強制的にメンバー資格が解約されることです。

 

■ 各個人信用情報機関の事故情報の登録期間(事故情報が消えるまでの期間)は?

 

債務整理の中で一番利用されている方法は「任意整理」です。その「任意整理」を例に説明します。

上記の表にあるように「任意整理」が事故情報として登録されるのはJICCの一機関のみです。JICCは弁護士から金融業者に受任通知が届いた時点で参考欄に日付と「債務整理」と記載されます。

一方、CICやKSCの場合は「任意整理」をしたことが事故情報として登録されるとはしていません。

これは「任意整理」が裁判所が介入する法的な整理ではなく当事者間の私的交渉による返済計画の変更に過ぎず、CICとKSCはこれを特に事故情報としてわざわざ登録するまでもないと評価します。そういったことで「任意整理」に関しては信用情報機関の間でその取扱いについては統一性はありません。

でも、CICとKSCでも「任意整理」するとブラック状態になる扱いになります。この理由は、任意整理をする人はそれをする以前の段階で返済の長期滞納していることも多く「任意整理」そのものがブラック情報として登録されなくても、そのような状態でブラック状態になっていることがほとんどなのです(※CICの場合、債務者が任意整理をする前に3ヶ月以上もしくは61日以上連続して支払を遅延した場合、事故情報としてブラック扱いになるとしている)。ブラック状態はだいたい5年程度と言われています。

もっとも、KSCに加盟している大手銀行の場合は、ほとんど系列の消費者金融を保証会社としてつけています。そして、保証会社による「代位弁済」があります。

● 三井住友銀行の保証会社⇒SMBCコンシューマーファイナンス(プロミス)
● 三菱UFJ銀行の保証会社⇒アコム
● みずほ銀行の保証会社⇒オリエントコーポレーション

例えば、銀行のカードローンで滞納した場合、おおよそ3か月以上経過すると滞納している残金を債務者に成り代わって保証会社が銀行に返済します。これを「代位弁済」といいます。

この「代位弁済」したことが事故情報として登録されブラック状態になります。

そして今まで銀行がもっていた債権は代位弁済した保証会社に移って、その後の処理はすべて銀行ではなく代位弁済した保証会社が行っていくのです。だから債務者がその後に任意整理を申し立ててきた場合、その交渉相手は保証会社となって、債務者側と保証会社との間で行われます。
 

■ 各個人信用情報機関の事故情報の登録期間の起算点は?

 
※「任意整理」を例に説明します。

① JICC⇒事故が発生した日(弁護士、司法書士から受任通知が届いた日)から5年間
② CIC ⇒滞納が解消された日(借金の完済日)から5年間
③ KSC ⇒滞納が解消された日(借金の完済日)から5年間 or 代位弁済された日から5年間

借金が完済されてから5年間ということになると、通常は分割払いで3~5年間を要して完済されるわけだから、ブラック状態が解消されるまでには最大10年間かかることになります。ただ、任意整理の場合はブラック情報として記録されるか否かは、要はクレジットカード会社の裁量に任されることは多くて、運の良し悪しによるとは言いませんが、単に期間の経過だけがブラック状態の解消つながる要因とは言えないようです。任意整理の場合まったくブラック情報として記録されないケースだってあり得ます。
 

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