お金と幸せの関係~お金は「目的」ではなく「手段」である~
お金と幸せの関係を考えてみよう。
(1)お金があって、幸せな人
(2)お金があるのに、幸せを感じられない人
(3)お金がないのに、幸せな人
(4)お金がないために、幸せでない人
普通は、お金があれば幸せなはずです。
お金があれば好きなものを好きなだけ食べられるし、行ってみたいところだって自由に行けるし、当然欲しいものを手に入れることだってできるわけだし、よっぽど特別な事がない限り、幸せでないはずがないです。
お金があることが、幸せのすべてを構成するものとはいいませんが、お金が幸せを築くことに関わりを持つのは確かです。
お金は、ないよりもあるに越したことはありません。
にもかかわらず、お金があるのに、幸せを感じられない人ってどういう人なのか?
それは、お金に対してどういう向き合い方をするかによります。
向き合い方とは、お金を「目的」とするか、それとも「道具、手段」とするかです。
思うに、お金を「道具、手段」であると認識するのではなく、あたかも人生の重要「目的」であるかのように向き合ってしまうと、とにかく、お金が持つこと自体が幸せであるという感覚になり、お金がちょっとでも減ると心配で心配で仕方がなくなる。居ても経っても居られなくなるのです。
だから、減らないように、そんな心配をちょっとでも味わいたくないので、「とにかく稼ぐ、稼ぎ続ける」「とにかく貯める、貯め続ける」ことにのみ関心が及び、お金の持つパワーに盲目的に心奪われしまうのです。
本来なら、お金は私たちを豊かにするための「道具、手段」にすぎないはずなのに、その豊かになることに使うべき限りある貴重な時間を、再びお金を稼ぐために差し出す羽目になってしまいます。それは本末転倒といっていいです。
つまり、お金を稼ぐことが目的になるから、お金に縛られる、お金に支配されてしまうのです。
いわゆる「お金を稼ぐためには手段を選ばない!」という思考になり、人をだましたり、傷つけたりしてまでお金を手に入れようとしてしまう。
それがトラブルになったり、またはトラブルに巻き込まれたりして、それが身の破滅を招きかねないのです。
そんなことでは、お金はあったとしても、決して楽しくないし、幸せとは言えません。
このようなことは、皆が金欲に目がくらんだ1980年代から90年代初頭にかけての「バブル期」に顕著だったといわれていますが、そんなことは
いつだって、誰だって、陥る恐れはあります。
なぜなら、それは紛れもないその人自身の気持ち次第だからです。
お金は幸せを掴むための「道具」であり、「手段」であるべきです。「目的」ではありません。
お金に「価値」を持たせるとするならば、お金を上手に使うことです。
お金を稼ぐことが「目的」ではなく、お金を使うことで成し遂げたいものが「目的」であり、そのために、お金は「道具、手段」となるのです。
例えば、お金を海外旅行に費やして、海外の見聞を広めて自分を内面的に成長させたところに、お金は初めて「価値」を生むのです。
幸福の度合いを決めるのは、お金の多寡ではありません。お金に対しての心の持ちよう、向き合い方で決まるのです。
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〇お金の知識と教養一覧
● お金の3つの機能について理解しておこう!
● お金の歴史について考えてみよう!
● お金はあなたを映す鏡です!
● お金と幸せの関係~お金は「目的」ではなく「手段」である~
公開日:
最終更新日:2017/03/12